倉敷地域自立支援協議会


自立支援協議会の歩み

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3 スーパーバイザーとの出会い

 具体的な中身がないまま静かにスタートした倉敷地域自立支援協議会ですが,何も手を打ってなかったわけではありません。水面下では着々と準備を進めていました。我々が目をつけたのは平成18年に国が示した障害者自立支援法円滑施行特別対策の中の相談支援体制整備特別支援事業。全国の先進地域からスーパーバーザーの派遣を受け,自立支援協議会の機能充実を図る事業です。

 依頼したのは愛知県半田市を中心に活躍する社会福祉法人むそうの戸枝陽基理事長。戸枝さんは今や全国レベルの障がい福祉ネットワークの中心的人物で,障害者自立支援法の仕掛け人。この業界では全国に名の知れた英雄です。

 平成19年7月。戸枝さんの丁寧なレクイチャーは我々の心に響き,厚い雲が晴れるかのごとく倉敷地域自立支援協議会の取り組むべきことが鮮明になりました。  戸枝さんが我々のオファーを快く受けてくれた幸運により,倉敷地域自立支援協議会は新たな展開を向かえることになりました。戸枝さんの教えは次のような内容です。

―ケア会議は自立支援協議会のカナメ―
 自立支援協議会とはケア会議のことを指しています。ケア会議は,地域によってはケースカンファレンスとかサービス調整会議と呼ばれ,国はこれを自立支援協議会と呼びました。大切なことは一人の障がい当事者の困りごとに丁寧に寄り添うこと。障がい当事者の相談に対し関係機関が電話一本で集まって「この人をどう支えるか。」という共通テーマで話し合える体制こそ自立支援協議会の本来の機能です。地域の偉い人が集まって「このまちの障がい福祉施策について」なんて難しい話をする場ではありません。

―相談支援と自立支援協議会との密接な関係―
 自立支援協議会の成功の鍵は相談支援事業者(障がい者支援センター)が握っています。相談窓口を相談支援事業者に一本化することで,障がい当事者にとってはSOSの送信場所がはっきりしますし,関係機関が困難ケースに遭遇した際も,まずどこに繋ぐべきかがはっきりします。相談支援事業者は相談ケースを丸抱えするのではなく,上手く関係機関を利用する。つまり困難ケースに遭遇した場合は,相談支援事業者が相談ケースの支援者となりうる関係機関を集めケア会議を開催することで,関係機関をつなぐパイプ役になるのです。ケア会議に招集されるメンバーはケースによって様々。時には隣に住んでいる魚屋さんだって支援者となることがあります。

―ケア会議の積み重ねが障がい福祉計画に―
 ケア会議を開催しても全てが円満解決とはいきません。むしろ,本人のニーズに応えられないケースのほうが多いでしょう。本人のニーズに応えられない要因は何なのか。ケア会議を積み重ねていく中で,毎回,引っかかる問題こそ地域に根付いた課題です。障がい福祉計画は,個別のケア会議で浮かび上がる障がい当事者の声や課題を積み重ね数値化したものです。決して委員さんが会議室で決めるようなものではありません。

4 倉敷自立支援協議会の取り組み(ケア会議)


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