平成20年度第2回情報交換会 |
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■場所 くらしき健康福祉プラザ201会議室
■参加者 ハローワーク3名、職業センター1名、施設(作業所)8名、支援センター4名、養護学校2名、社会福祉協議会1名、保健所2名、障害福祉課3名、就業・生活支援センター8名、実習生1名 計33名 |
1 支援状況報告(就労に向けての取り組み)
倉敷市立倉敷養護学校・・・栗坂教諭からの報告 日常の学習活動・職業ガイダンス・実習(校内・現場・個別) (課題) ・就労を希望する保護者が増加しているが、学校が単独で職場開拓するには限界を感じる。 ・職場実習を引き受けてくれる企業が限られてきている。 ひまわりの園・・・坂野管理者より報告 平成20年4月1日より新体系に移行 就労移行支援事業(ライフステップひまわり)・生活訓練事業(ライフステップひまわり) 利用者は知的障害者のみならず精神、身体の方も広く受け入れている。 (課題) ・就労できる方は、養護学校からストレートで一般就労されるため、何らかの課題を抱える方が利用者の中に多い。小さい頃からの生活習慣から改善していかないと、通所事業で全てを建て直すことが難しいと感じる。 ・現状では企業とのパイプがない。どのような手段で連携するかがこれからの課題。 2 バズセッション 障害者の就労支援について各機関で困っている事を6グループに分かれ討議。その後、白板に書き出す。 3 全体討議 (課題の抽出・検討)…別紙あり 「学校」「福祉行政」「施設」「当事者」「労働行政」のカテゴリー別に、それぞれの機関で「障害者が働く」ことについて課題だと感じていること。また、それぞれの機関に対してどのように対応してもらいたいか率直な意見を出し合いまとめた。 ※今回出てきた課題は今後の議題として少しずつ掘り下げていくこととした。 |
【各機関が課題と感じること】
(学校) ・実習等を行うが就労に対して意識のない本人、保護者が多い。 (福祉行政) ・制度による規制がある。(障害程度区分により受けられるサービスが限られるなど) (施設) ・家族の方の就労に対する理解がない。 ・経営的な面で就労支援の専従者が配置できない。 ・実習、就労の際の交通手段がない。又は負担が大きい。 ・企業に施設の存在が知られていない。 ・提出・作成書類が多い(ケアプラン、サービス提供記録など) (当事者) ・過去の失敗や、過去に働いていた頃の自分(特に精神障害者)を捨てきれない。 ・病識がない。 ・調子が悪くなったときに病院とどう連携をとるか。 (労働行政) ・障害の種類が多様化しており(発達障害など)、複雑な課題を抱えたケースが増加。 |
【各機関にお願いしたいこと】
(学校に対して) ・小さい頃から労働に対する意識付けをしてもらいたい。 (福祉行政に対して) ・実習先へ通う際の交通手段を確保又は一定の支援。 ・実習受入先の企業の一覧などの作成。 ・住宅の確保。(公的保証、家賃助成) ・通勤に対する交通費の助成。 (施設に対して) ・就労継続支援A型の事業所の拡大。 ・施設の枠に入らない働く場。(様々な障害者に対応するオプションサービス) (当事者に対して) ・働く意欲を持って欲しい。 ・就労が可能かどうかの見極め。(本人の意向に添うことが本当にできるのか。) (労働行政に対して) ・企業への精神障害に対する理解促進。 ・ハローワークの専門相談員充実。 ・障害者雇用を行う中小企業に対する助成制度の創設。 |