「テーブルまび2015年度 第6回ミーティング |
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「テーブルまび2015年度 第6回ミーティング
■ 日時:2015年9月13日(日)13:00〜15:00 ■ 場所:真備公民館 箭田分館 集会室 ■ 参加者:リーダー、当事者j、老健施設O、一般の人I、一般の人G、当事者D、当事者J、マインドD、学生(川大)、マインドO、マインドE、マインドV(敬称略) リーダー:皆さんこんにちは。さて、「テーブルまび」は、今も、倉敷地域自立支援協議会の専門部会という位置づけでやってるんだけど、もう一つ、倉敷市の保健所が、市内の当事者の人たちの話し合いの場・サロンの紹介をつくるという事で、「テーブルまび」その紹介の中に入れてもエエですかと言うて来られたんで、「はい、はい」とお答えしました。市内で、発言の場というか居場所などを探している人に「こんなのあります。」と紹介するんだって。では、近況報告と自己紹介をやりましょうかなあ。 ―近況報告と自己紹介の後― <食事・片付けについて> 一般の人I:マインドのグループホームの「長屋まび」って、食事はどうされているんですか? それぞれ自炊ですか? 当事者D:「長屋まび」と「マインドホーム1」は、朝食・夕食が付いてます。昼は、ご自分で。外へ買いに行かない方は、長屋売店があってラーメンなんか置いているので、ご自分でお湯を沸かして作られます。その他のグループホーム、「マインドホーム2、3」、そして「サテライト1、2」の方は基本的に自己調達、ご自分で作られています。後、注文すれば、週1回月曜日に「マインドホーム1」で、申し込み順に限定二人まで、350円(皆さんと同じ食費)で夕食が食べれるという日を作っています。週2回、支援として、食事を食べに来られる方もいます。 リーダー:やっぱり、朝・夕のご飯があるいうのはありがたいですね。マインドJさんなんか苦労されるでしょう。 当事者J:やっぱ大変ですねえ。なかなか症状が悪い時に、お食事を自分で作ろうとすると、全然出来なくなっちゃいます。 マインドD:当事者Jさんは、作られる方なんです。前には仕事として「Beerまび」で麻婆豆腐を作られていたんです。でも、お料理される方でも、やっぱり、苦労されてる。 リーダー:今、私は大妄想の真っただ中で、倉敷市内7箇所にグループホームを作ることを考えているんです。で、「ご飯のあるグループホーム」と「ご飯のないグループホーム」と考えると、ご飯があるのはありがたいんですが、「ご飯のあるグループホーム」を作ろうとすると、毎日のことですから、365日のスタッフ配置が難しい。でも、やっぱり、今、当事者Jさんが言われたように、しんどい時にご飯を作ってくれる人がいた方がいいよね。 当事者D:昨日届いた会報に書いてあった、あれ? リーダー:そうです、「くらしきモデル」。倉敷市内に空き物件はいっぱいあるんですが、いろいろ越えて行かにゃあいけんハードルがありますねえ。 当事者D:今、食の話が出たがあ。で、衣・食・住が出来ると家事ってことになると思うけど、片付けとか、どうされとんか聞いてみたい。グループホームの方に、他の方でもいんだけど、やり方だったり・・・、曖昧なんだけど・・・。 当事者O:ダンボールを3つ用意するんですよう。で、「要るもの」・「要らないもの(捨てるもの)」・「どっちか迷うもの」それを繰り返していったら、きれいになります。 当事者D:あー、これは明確に要らんもの、これは迷うもの・・・分かり易い。 当事者O:それで、真ん中の「迷うもの」をまた分けるとだいたいうまくいくと思います。 マインドD:私の場合、真ん中の箱が大量です。思い出の品をどうしてます? 当事者D:俺の場合、結構、さっぱり捨てられる。余程大切な物だったり、周りの人が「要る。」って言わないものは、ガンガン捨てる。ガンガン捨てて・・・、新しいものが入ってくるから、どんどん捨てていかんといっぱいになってしまう。 リーダー:ねえ。僕なんか本当に片づけだめな人代表・・・。貰うてくるのは得意なんじゃけど・・・。 当事者D:捨てるとなあ。部屋がすっきりするし、清潔も保たれてて掃除にも関心が湧いてきたので、掃除道具を買ってくるようにもなった。 当事者J:当事者D君が「自分がやろう。」と思うシチュエーションとか時間とかをどのように設けているのか教えて欲しい。 当事者D:あまりに散らかってると頭が処理できなくなるので、母に手伝ってもらって、母にメインで動いてもらって、段々片付いてくるとやり方とか動きの流れみたいのが伝わってくるので、段々自分でもできるようになってくる。まず、今は、手伝ってもらって、力をつけようとしてる状態で・・・。俺、ワーキングメモリー(短期記憶)が少なかったり、脳の処理能力に偏りがあるんだけど、あらかじめ物が散らからないようにもしてるんよ。どういうことかって言うと、あらかじめ、これはここに入れるってことを明確にしてる。タンスでもここはTシャツとか、棚でもここは携帯置く場所とか、書いてシール貼ってる。で、なるべく早く戻す癖をつける。そのためには、座って考えない。立って考える。座ってると腰が重い。なるべくアクティブに動いて、片付ける。それが今、うまくいってる秘訣じゃなあ。 リーダー:俺なんか、座って、必要なもん全部ここ(周り)に無いといけん。でも、片付くと気持ちがエエなあ。 当事者V:僕は確認行為があるから、一つ一つ時間がかかる。 当事者J:片付けようと思って、立ち上がった時に、「これ要らないやあ。」と、まず目に付くのが、粗大ゴミなんだけど、実はゴミじゃなくて、収納できるものだったりするんですよお。古いタンスとか、書類棚とかが、まず目に飛び込んできて、これを片さなきゃいけないという訳の解らない衝動に駆られて・・・それを処分してしまうと、片付けが、手元だけになっちゃって・・・。 当事者D:でも、大きいものから片付けるって、スペースが出来るから良んじゃないかなあ・・・。捨てた場合のデメリットも考えて・・・、物が少なくなると、すっきりして考えやすくなるし・・・。まず、簡単な場所からやるのも一つの方法だと思う。 当事者J:ありがとうございます。 一般の人I:食後の洗い物なんですが、最初から全部しようと思うと気分が萎えるので、これだけとか、ここだけとか、少しずつにすると、じゃあこれもという具合に、結構出来たりするので、お勧めです。 当事者D:僕も前は、全部やろうとするタイプだったんだけど、最近、ハードルを下げるということが出来るようになりました。「こうすべき。」という気持ちが強かったけど、それを和らげることが出来るようになりました。そうすると、散歩でも、付け足したり引いたりが出来るようになって、自分で取捨選択ができると楽で、結局は同じぐらいの距離が歩けるようになった。 リーダー:そんなのが出来るようになって来られたんですなあ。でも、暮らしって大切ですよねえ。 <グループホームについて> リーダー:さっきの話に戻るけど、皆さん、どんなグループホームがあったらエエと思われますか? 当事者E:仮に僕がお世話になるんだったら、栄養が偏らない良い食事があって、空間をシェアするんだから、マナーが守られているかとか・・・、自己中心的な人が居たりすると居づらくなりますよねえ。性格が同じ人という訳には行かないだろうけど、結構馬が合う人との共同生活がいいですねえ。お互い相談し合えるようなねえ。 リーダー:一緒に暮らす人たちの「和」があるようなグループホームがエエなあいうことですなあ。 当事者D:「長屋まび」の栄養管理とか、どうされてるんですか? マインドD:塩分控えめは、やってるねえ。いろんな人が作るので、貼紙して。今のところ持病とかがある人は居られないので、好き嫌いもある程度は、考えてます。後は、野菜中心にして、揚げ物は控える。でも、メニューを見て、最近してなければ、たまには揚げ物もする。まあ、家庭と一緒ですね。 当事者E:後、精神疾患の場合は、気持ちに重きを置いてほしい時がありますね。気持ちが萎えてる上に、ガンガン物ごとを言われると、頭でっかちになって、処理しきれませんからねえ。あなたは、よく解って、いろんなことを解説的にいろいろ言うから大丈夫でしょって言われるけど、日によって違いますからねえ。前はあんなこと言ってたけど、今日はダメだ、誰も受入れられなくって苦しくて・・・何も入らないという時に過剰に負荷がかからないような配慮があったら、精神的な負担が少なくって済むんです。 マインドD:それがねえ、難しいんです。気をつけるように努力はしてるんですが・・・。 当事者E:「まびの道」の所長さんなんか良く見てくれています。今日は、あんまりきつい仕事は辞めとこう・・・とか、経験からくる判断で、配慮があって嬉しいです。 マインドD:目指してるんです。目指してるんですけど、難しい。 当事者E:そういう風に思ってないと、できませんから。普段思ってないことは、出てきませんから。そこは経験で、たとえ見極めに失敗しても、3回、4回目に成功すると、その失敗が打ち消されるんですね。あの時はあんなこと言われて悔しかったけど、また、直ったなと・・・いうふうに次がありますよ。失敗しても読み取りをやろうという気持ちがあれば伝わるんですよ。「あっ、考えてくれてるんだな。」と思うだけでも嬉しいですからね。配慮があれば・・・。 リーダー:配慮ねえ。その人その人のその時に、できるだけ邪魔せんような配慮がねえ。 当事者E:「あなたのことを大切に思ってます。」という心が伝わるだけでも、ぐっと気持ちが元気になります。 当事者D:僕は、向こうからの働きをよくして欲しい。「しんどかったら、話しても良いよ。」とか、そういうことを普段から言って貰っていると・・・支援者の側から「大丈夫?しんどくない?」ということを何時も働きかけてくれれば、物事を言い易かったりする。なるべく言い易い環境を作って欲しい。 マインドD:日頃から「何でも言ってね。」と言ってたら、言い易い・・・。いわば精神疾患っていう言い難いことをお持ちの方々が、何でも言い易い環境って必要だと思います。 当事者E:言っても聞いて貰えないと、「二度と言うか。」と口をつぐんでしまいます。 などなど、今回も深い話が続き、老後のライフスタイルにまで話はおよびましたが、何にしても大切なのは「人」だな、「和」だなというところに落ち着きました。 |