テーブルまび2015年度 第9回ミーティング |
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テーブルまび2015年度 第9回ミーティング
■ 日時:2015年12月13日(日)13:00〜15:00 ■ 場所:Beerまび ■ 参加者:岡田、松田、塩出、井上(正)、坂本、加藤、矢吹、浅田、橋本、國富、武田、多田、高尾、 大津寄、井上(博)、武内、岡崎(敬称略) ―近況報告と自己紹介の後、多くの貴重なお話が出た後― 多田:二人暮らしって、良いこと悪いことあると思うんです。風邪引いて寝てる時に誰かそばにいてくれて、ご飯作ってくれたら・・・とか、でも、難しい時もある。支えあえる人がそばに居るってどうですか? 矢吹:最初は知らない同士なんで、ぶつかったりしたんですが・・・、少しづつ、コンビ感ができるまで、3年かかりました。今は、兄弟みたいな関係、今でもぶつかることも、当然あるんだけど、すぐに「ゴメン」って、僕も謝るし、相手も謝ってくれる。今、ぶつかっても、すぐ元の関係に戻れる。 高尾:今、女性問題で混迷中なんですが、それも寂しいからで・・・。やっぱり、一人で暮らすと、考え出すと止まらん時に会話がしたいなと、かといって、二人暮らしは、距離感が取れんのんじゃないかな、とも・・・。自分で自分の部屋を綺麗にするとか、リビングを綺麗にするとかが出来んと誰も来てくれん。 大津寄:わたしが、居るのに・・・。掃除はわたしがしてあげるよ。(おー。どよめき。) 高尾:僕がウザいいうかなあ。何か、一方的に要求してしまうような気がするんよなあ・・・。たとえば、湿気のことでも、気になり出したら寝られん程じゃから、ウザくなるんじゃないかなあ。 大津寄:拭いてください。乾いた布で・・・。(「一緒に住んだら、厳しそう・・・(笑)」) 矢吹:高尾さんは、変な話、今、この中だったら、誰と暮らしたいですか? 高尾:男性じゃったら、塩出君。(「おー!」「わぁー!」「選ばれました!」拍手。「これで、塩出さん、マインドホーム1から出ること決定!」「塩ちゃんの行先は、高尾さんとこ!」拍手。「拒否権もあります!」) 井上(正):塩ちゃんのファンなんよ。塩出君は人が良いから。不器用じゃから悪だくみができんから・・・。 矢吹:岡田さんなんか、二人暮らし、どうですか? 岡田:矢吹さんとことか見てたら・・・、なんかねえ。僕、岡山に友達が居って、その子とは、よく電話とかしてて、夜中まで話したりするんですが、その人だったら、話も会うし、息も会うし、良いかなあ、気心も知れてるし。気が置けない人だったら、一緒に住んでもええ。気心が知れたら、一回やってみてもいい。でも、他の人で、そんな人居るかなあ・・・、自分が素で出せる人だったら、一緒に住んでも楽しそうと思います。良いかなあ。 加藤:一緒に住むのも、ピアサポートかなあ。 武田:マインド作業所ってそういう要素があって、最初のころから居る人は、新しい人が来ると、しんどい所もわかってくれて、さりげなく受け止めてくれてる。少しずつ気心が知れてくると注意もしてくれる。あー、私も、そうやって仲間に入れてくれたと、今、気づいてます。安心感があるから、ちょっと調子が悪くて作業所で寝てても、みんなそっとしておいてくれるから、何か居心地がいい。こんなのは、その場にいて、接していないとわからないし・・・。ピアカウンセリングって、お金とかが絡んでくると「しなければならない。」という義務感になって自分がしんどくなるような気がする。 加藤:それこそ、役に立たんような、ただ、寝てるの見てるだけ・・・、これが重要(ピアカウンセリング)。強制的にカウンセリングしてあげにゃあとかってなると、自主性がなくなって、義務的になるかなあ。 多田:すげえ。専門家と言われる人らに聞かせてやりたい。ほんまにそうよ。よっぽど皆さんがここで話されてることの方が大切よ。 武田:この前、「かけはし会議」で、「精神障害者」ではなく「心の病」にしようって話があったけど、これって、当事者でないとわからない気持ち、支援者の方って、「精神障害者」とか当たり前にそういう言葉を使ってらっしゃるけど、立場が違うと、なかなか相手の気持ちはわからない。同じようなしんどさの人だったらわかるから、そういうのは、わかる人が、声に出して、言っていくしかない。出来ることから、自分の思った素直な思いを、少しづつ言って・・・、一人では出来ないけど、みんなでやれば・・・。同じように思ってる人がいると思うと、自分も元気を貰って・・・。肩ひじ張らずにやっていこうと思います。 矢吹:作業所やサロン、地域活動支援センターでも、そういうとこで話を聞いてもらう方がいいのかな?と思って・・・。 加藤:高尾さんに聞きたいんじゃけど、ピアカウンセリングの方がいいか、支援者の方がいいのか、高尾さんじゃったらどっちが良いか聞きたいな? 高尾:プロのカウンセリングだと説明に時間がかかるから、日頃生活を見てくれている人が良い。僕が音楽が聴けんようになった時も、そうじゃって気づいてくれたのも近所に住んでる稲垣さんや矢吹さんで、僕のことをよくわかってくれとるから、すぐ気が付いてくれたおかげじゃし・・・。 矢吹:「退院促進」「地域移行」って、いきなり一人暮らしって大変と思うんですよ。病院の中で仲のいい人が出来てればいいけど、訓練とかも必要かもしれないけど、さみしい思いというか、知らないところに来る訳じゃないですか、気心の知れた人が体験中に出来ればいいけど、なかなか難しいと・・・、だからそういう場(交流の場)とかが、もっとあったら良いと思うんですが・・・。 武田:松田さんって、グループホーム入って来られたがあ・・・。最初はどんな感じだったんですか? 松田:最初は、面識もないし、一人部屋に籠ってたけど、食事とか、世話人さんも全部含めて話していると、徐々に打ち解けてきて・・・、最初は一人暮らしみたいだったんですが、徐々に声が掛かったりして・・・、時間ていうのが、どれだけ人の壁を優しくしてくれるのかっていうのが解ってきました。最初に「仲良くしよう。」って、つっかかってきたりすると逆に引いてしまう人もあると思うんですが。時間っていうのは、ただ、挨拶だったり「今日は体調どうですか?」って言うだけでも、「この人はどういう人だろう?」とだんだんその人が気になってくるというか。だから、グループホームは、そういう意味ではとても大きな場所だった。初めて、マインド来た時は、いろんなことが、衝撃的で、(大爆笑。)マインドでのゆったりした生活感も・・・どれも斬新で、新鮮で、自分の中では本当に驚きで、最初は驚いたんですが・・・、やはり、時間なんですね。後で、どうしてこうしたのかって聞くと、「こうだからこうしたんだよ」って、後からでも、説明の言葉をかけてくれるんで、それがとても嬉しかったですね。 高尾:僕、井上(正)さんに聞きたいんじゃけど、遠いところで、一人暮らしで、寂しいとか感じたことはないですか? 井上(正):友達が色々居るから・・・。まきびとNPO以外では、隣近所の人とも話すし・・・。 加藤:前回の議事録を読んでると、井上(博)さんが「人と比べてしまう。」と書いてあるんですが、どちらが上とか、人と比べてしまうところが自分にもあって、それって「自分が損するだけ。」って、前回、宗田さんも言ってるんだけど、井上(博)さんは、その気持ちをどうされてるんですか? 対策とか? 井上(博):基本的に、煮詰まってくると、作業所に逃げるんです。そこで、気分転換して・・・、私が行ってる作業所にも、良いスタッフがいて、話してると、なんじゃあ、しょうもないこと考えよったんかって・・・頭を切り替えて、ぼちぼちやろうか・・・って。慈圭病院の先生が「あせらず、あわてず、あきらめず。」って、言われたらしいですが、僕の作業所では「あせらず、あわてず、あきらめる。」って言うんです。(大爆笑)諦めないことも必要だけど、諦めることも必要。コントロールしながらやってます。 加藤:自分の場合は、一人で、コンガラガリを収める感じなんじゃけど・・・。 井上:僕、百姓なんで 、基本的に何時も一人なんです。百姓の仲間内からは「トロイ、トロイ」言われ、親父からも叱責の言葉ばあ浴びせられて、「もっと、もっと」言われて・・・、それで頭が煮詰まって・・・、人と会う。 武田:私も、人目を気にする、しすぎる、ってのがあって、鬱の時は、気になっていたことがネガティブに・・・自分の中でも比べて「前は出来たのに今は出来ない」って。人にも相談できず・・・。結局はトコトンいって・・・手放すしかない。煮詰まるだけだけど、トコトンいったら、諦めるしかない。人に言われて気にしてるのは、自分なんで・・・、人はさほどは思ってない。で、出来ない自分を許す。自分の中で、出来ないことは出来ない。でも、やりたいことは、少しづつ誰かの助けを借りてでも、やりたい。少し落ち着いて、作業所行って、みんなを見てると、それぞれ自然体で、出来ない人は出来ないであまり気にしないで居れるんで、ホッとできる。「まあいいや。」って思えるようにしてます。 高尾:最近ちょっと、僕が考えが落ち着かん時に、これが助けになるかなってのが、禅宗の考え方で、とにかく動くこととか、シーンと静かなとこで何も考えないように訓練するとか・・・、要らん雑念があるから、人間迷うんかなあと思う。 加藤:高尾さん、出家した方がいんじゃない?(大爆笑) 多田:浅田さんなんか皆さんのお話聞かれながら、思われることありませんか? 浅田:場合によっては集中力って必要なことがあると思うんですが、その時力不足にならないように、リラックスして、エネルギーを溜めておく。生活のメリハリです。講演でも日常でも元気がいる。日頃から元気が出るように、休む時にはしっかり休む。身近で、助けてくれる人がいると、すごい生活が違うなと思います。でも、日頃から人間関係作っとかないといざという時にだれも助け船を出してくれない。だから、挨拶だけでもして、知り合いを作っておくというのが大切だと思います。 岡崎:禅の教えの中に活路があるんじゃないかというお話ですが、先達の教えの中に、今生きている中で、生活の知恵とかがあるので、高尾さん、出家ですか・・・。(「とりあえず、頭丸めますか?」) 浅田:時々、海に行って、一人で、テープレコーダーを戻していくように、人との会話を巻き戻して行くと、誰々さんには、こんな思いがあったんだということに気づく、相手の気持ちがわかる。そしたら、相手のことを受け止められたり・・・。生活していく上では、こういうことが必要なんだと思います。相手の価値観を認めないと・・・。神島(こうのしま)なんかに行くとたくさんお地蔵さんがあるんですが、お地蔵さんに無言で手を合わせて・・・自分の内面と対話すると、心にしみてくるような優しい言葉が返ってくる。(「自分の部屋とかで、もやもや考えるのとは違いますよね。」)違います。風が違うし、音が違う、温度が違う・・・。同じ場所に行っても毎回違う。で、よく海に行きます。 井上(博):逆に質問なんですが、一人だったら、自分を責めたりしてしまいませんか?(「一人の時、自分を責めない人なんているん?」)それで苦しくて、僕は、とにかく人に助けを求めるんですが、どうですか? 加藤:昨日の講演で学んだのは、口に出す。我慢してたことを口に出す。「くそお。」とか「俺はだめだ。」「あの人に勝てない。」とか、とにかく声に出すことで、スッキリする。書き出したり、叫んだり・・・。 浅田:スポーツも良いと思う。夢中でやると、気持ちの持ち方が変わってくる。 ―さらに楽しい話が続き、グループホームについての質問なども出て、大爆笑のうちに閉会しました。― |