テーブルまび 2016年度 第9回ミーティング |
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テーブルまび 2016年度 第9回ミーティング
■ 日 時:2016年12月11日(日)13:00〜15:00 ■ 場 所:Beerまび ■ 参加者:リーダー、当事者E、一般の人I、一般の人G、当事者A2、当事者R、当事者k、当事者p、当事者p(父) (敬称略) ― 自己紹介と近況報告の後、引き籠っておられるお嬢さんを相手に、悲観せずに健闘しておられるお母さんのお話や体験外泊されている方の入院生活の「しんどさ」などを伺ううちに、長く苦労されてこられた方々の体験談になり ― リーダー:色々あっちゃったんですなあ。 当事者E:で、歌を歌うきっかけになったのも、リーダーさんが「まびの道」へ来て、額田さんと歌とギターやりましたよねえ。あれを聴いて、僕も、ギター、もう一回やりたいなあと思うて・・・、あれをきっかけにギターをやりだしたんです。(あーそうですかぁ。)すごいハーモニーが綺麗だし、額田さんがオベイション持ってたんですよ。それで、僕も昔やってたこと思いだして・・・、音楽って楽しいもんだなと・・・で。 リーダー:大昔ですなあ。 当事者E:10年前です。すごい前ですねえ。 当事者R:僕なんか40年間、薬飲んどんですよ。恐ろしいことですよ。40年、40年ですよ。 リーダー:いやあ。ご苦労されて・・・。 当事者R:だけど、精神力がありますからねえ。で、周りに翻弄されつつも、まあ、生き延びてきたわけですわあ。本当に精神病いうのは難しいですけどねえ。 当事者E:で、何か、どこかのきっかけで、「人がうまくいって、良かったな」と思えるような気持ちが明確になって来る。前は、「どうでもいいわあ」「あれは、人のことじゃけえ」となってたのが・・・感情が伴うというか「本当に良かったなあ。」という心持ちになって来ますからねえ。僕の場合は、繰り返しの日々を送って行くうちに、自分もだけど、人が喜ぶのを見るのが幸せと感じられるというかねえ。 リーダー:そこまで、辿り着いたら、やっと、ちょっと、今までの苦労が報われるんでしょうなあ。(ええ、ええ。)そこまで、辿り着くのが大変なんでしょうなあ。(ええ、ええ。) 当事者R:僕なんかも、学生時代、一生懸命、大人しゅうせにゃいけんなあと思うて、一生懸命あがくんじゃけど、なかなか出来んのです。堂々巡り。一生懸命、一生懸命、やっても、どうにもならんのです。で、精神科医の心理学の本ばぁ読みょうたですわあ。で、精神科医の本読んで「あー、自分は精神分裂病じゃないかなあ。あー、良い薬、向精神薬があるんだなあ」と、そう思って、薬が合ってきて・・・、その中において、自分を成長させようと思って・・・、普通の人が1年で済むところを、4年、5年とかけて、成長させる努力したわけです、自分を。30過ぎれば同じですからね、人間ね。それまで、ずーっと努力しょうたです。それは、向精神薬の援助があったから。向精神薬がなかったら、こうは、なってません。向精神薬いうのは、そういう役割も果たすんじゃなあと思いました。 リーダー:薬が、ちょっと、手伝どうてくださる。(そう、そう。) 当事者R:まあねえ。本当に長い長い道のりでしたよ。 リーダー:何かねえ。当事者Rさんや当事者Eさんのお話を聴きょうたら、やっぱり、「長い道のりじゃった」言うておっしゃられる通り、苦労はしたけど、やっとでも、今の境地に辿り着かれたいうかねえ。そんな感じのねえ。 当事者E:やっぱり、うずくまって、やり方が悪かったんかなあいうて、自己反省をして、次やったら、うまくいったとかねえ。そこら辺から、やっぱり、自問自答しているうちに、考えが、だんだん変わってきたり・・・、それこそ、成長出来るんですね。 リーダー:最近は、当事者kさんが、何か、ずうーと、マインドの活動を下支えしてくださっとるいう気がしてならんのですがなあ。 当事者k:さっきも、人のためにと言われとったけど、出来てるかどうかは分かんないんだけど、やっぱり、人が喜んでる姿を見ると、こっちが救われるというか・・・、そういう思いがあって・・・、寝込んでた時期があって・・・、感覚というか、少し戻ってきたんだろうなあって感じがあって・・・。ホントに、人がしてないような感覚があったので・・・、でも、周りの人に支えられて、救われて、リーダーさんと知り合って、救われたっていうのがありますからねえ。 リーダー:人間って、いろんな話を聴きようると、いろんな苦労があって、だけど、やっぱり、捨てたもんじゃねえなあって・・・。どえらい苦労ですけどねえ。 当事者R:まんざら捨てたもんじゃないなあと思いますよ、私も・・・。 当事者E:そう感じるようなことが、何かあったんですか? 当事者R:いやあ、直接的にはないけど、まだまだ、大丈夫じゃと思います。 リーダー:ねえ。こんな言葉が出てくるいうのがねえ。当事者pさん、何か、最近はどんなにされておられるんですか?もし良かったら・・・、無理に言わあでもエエけど・・・。 当事者p(父):まだ、寝るのが、そっちばっかりで・・・。起きるんが、起こさんと・・・なかなか・・・、さっきも寝しとったんです。それをお昼頃起こして、ここへ来たんです。今までの疲れみたいなもんがどっと出とんかなあと思ったりして・・・減らしてもまだ寝とったから・・・、寝る前に8錠位、飲んでたんですよ。そしたら、3日位寝込んでしまって・・・、先生に申告して・・・試験的に減らしてもらって、でも、まだ、寝てます。 当事者E:薬は、眠剤なんかでも、慣れてきますよねえ、段々。で、前は12時間近く、寝たら、寝てたんですが、それが8時間位になって、今は、7時間ぐらい寝たら、目が覚めて、普通に朝食を食べて、起き上ってみたいな・・・。同じ薬なんですけどねえ。でも、そういう風に体がもう慣れてきて、起きようと思う時に起きれるというか・・・。 当事者p(父):それが、朝・昼・晩、飲んでたやつを、夜に集中して8錠飲んだら・・・、夜ウロウロしたりしょうたんですが、前は・・・、それが、睡眠薬、強く効くようになるから、夜、一括して飲んだ方がいい、いうんで、また変えてもろうて、で、まあ、寝るばっかりしだして、薬の専門書見たら、還元期が150〜200時間いうて書いとるんです。だから、それを飲み続けると、ぐてぐて、ぐてぐて、こうするようになって・・・(あー、残って行くんですね。)最終的には、ものすごい、血液中に濃度が蓄積して・・・、それ、先生が何も言うてくれんから、私がそれ申告して・・・で、今、試験的に・・・、医者もあんまり・・・、申告せんとねえ。 当事者E:あー、症状になったら、気をつけて、変えてもらうとこは変えてもらった方が良いですね。 当事者k:薬とかも、自分に合った薬や合わん薬や、色々あって、僕は、最初は、薬を飲むからしんどくなるんだというのが、ずーと頭にあったんだけど、マインドに来て、リーダーさんマインドCさんに会って・・・少し楽になって・・・、薬飲まずに治ったら一番いいけど、減らして・・・、こう、減らすと、陽性反応が出るから、新しい薬も試したけど、それもしんどさを軽減するというか、陽性反応が出るから、で、しんどくなるかなあと思って、頼んで、前に出てた薬を出してもらって飲んだら・・・、それからかなあ、薬を飲まなきゃだめなんだなあって変わって来て・・・、当事者Eさんや当事者pさんみたいに減らして元気になったら理想なんだけど、だけど、やっぱり、ちょっと怖いっていうか、前みたいに「減らしてくれ」って一歩踏み出して言うのが出来ない。 当事者E:薬を減薬する時に、1週間目位ですかねえ、明らかに景色が、見え方が変わるというか、幻覚じゃないですけど、周りの空気感というか、どういう空気が流れて、今、こんなこと言うと失礼だなって・・・という空気も読めるようになって。だから、作業場に入っていっても違和感なく作業が出来るというか、会話ができるようになるとか、いろんなことがありました。そこになるまでに、薬を飲んでいたから、変化が良く解るんですよ。それを飲んでいなかったら、平均60点のあたりをずーっといって、80点90点を求めたい時に、60点しか出ないんですよ。薬飲んでなかったら、で、主治医がその辺を考えてくれて、作業に出る時には、薬を減らしてあげようとか、医者も苦渋の選択で、配慮してくれたと思います。医者の責任で薬を処方しますからねえ。そこまで考えてくれてたんだなあというのが、後から解ります。 当事者k:あっ、そうそう、僕もねえ。結果的には減薬になってるかもしれない。注射が減ったんですよ。それプラス新しい薬だったからかも知れない。薬が減って、半分以下になったかも知れない。 当事者E:かなり考えてくれてると思いますよ。それ。症状を嘘をつかずに全部話してるとねえ。 当事者k:注射が減ってると思う、プラス薬で、ちょっとバランスが取れている。 リーダー:そうよなあ。こういう薬との付き合いも苦労でねえ、でも、こう、薬が減って、副作用が減って・・・ねえ。 当事者E:今頃は、ドラマなんか見ても、面白味が、昔と違いますもんね。前はTVの映像でも目に映って、色が変化してるだけで、意味が解りませんでした。でも、いろんな変化の中で、ああ、この筋書は、こうだから・・・と推理ができるようになって、その推理が当たったりしたら、面白いなあと、サスペンスなんか見てもねえ。面白味が解りますねえ。薬がきつすぎたら、そういうことないんですよ。辛いですよ。感情死んでるとか言われました。 当事者k:今も減らして、これ以上減らすことは、多分できないと思うんですよ、今は。 当事者E:また、体調も年齢も経験もあって、申し出ていくと、減薬いうことも、将来、あるかもわかりませんもんねえ。そこまで、安定して・・・。 当事者k:あの、注射が減って、新しい薬が増えたのは、良かった。今、病気になる前の形に・・・全く同じじゃないけど、体調だけで言うなら、前の形に戻ってきている。それがまあ、薬とうまく付き合わんといけんような・・・、まあ、感じで・・・。 リーダー:やっぱり、そこまでのご苦労と、ねえ、辿り着かれたねえ・・・。 当事者E:それが元気になれたいうのが、リーダーさんに「ボチボチまつりで、歌いませんか?」言われて、マービーのさつきホールで、小じんまりとやりましたね。あれで、ものすごい元気になりましてね。うちの母が「うちの子が笑ようる」いうのを思ったですよねえ。母は、僕がギター弾くのを見たことがなかったから、ホールでギターを弾いて歌ってるのを見て、自分の子供、こんなことをやってたんだというのを見て、結構思いがあったようです。病気になって、これができなかった、辛かっただろうと、母親ですから思ってくれたでしょうねえ。歌うとこまで戻ってくれたと、母も喜んでくれました。 当事者k:環境もあるのかなあ。今、真備町に住んでて、マインドがあって、やっぱり、環境も少し・・・、(ありますよねえ。)あるのかなあと思います。もちろんしんどい時もあって・・・、でも、みんな、関わり続けてくれたという安心感。(ああ、それはありますよねえ。)結構、陽性反応出てたこともあったけど、まちの人も、ねえ、疎遠になる訳でもないし、仲間というか、ありがたいですよねえ。 当事者p(父):退院した時分にはねえ、思いっきり甘やかしてやっちゃろうと思いましたけど・・・、段々、段々、欲が出てきてねえ、何とか躾というか・・・、そうするとあんまりようないですねえ。 当事者k:親父には、すっごい迷惑をかけて・・・(親は、躾しますからねえ。厳しい)、すっごい酷いこと言ったりしたんです、親に・・・。みそ汁の中に薬溶かして出してくれるんです。薬飲まないから・・・。環境プラス病気とうまく付き合えるようになって、夢とかで、親父が良く出てくるんですよねえ。で、話とかしてて、僕、それ、病気の一部じゃないかと思うんですが、声が、親父の声で、ぱっと出て、「あっ」と思って、二度と謝れないと思って、親孝行出来んと思ってたのが、墓参りぐらいかなあと思ってたけど、そうして、夢の中とか、親父が出てきて話とかして、あー、守ってくれてんのかみたいな、「ごめんな」っていう気持ち・・・。こういう病気、この病気だから、とも思うけど、これが、かえって、なくなってしまうと寂しい。だから、完全に、逆に、治らなくても、親父とかおふくろとか、居てくれるっていうのが、どっかにあるんで、この頃、うまく付き合えてるなって・・・。 リーダー:病気って、こう、その人を守ってるんだって考え方もあったりするんで、悪いことばっかりじゃないみたいな、その人を守ってるんだって考えもありますよねえ。 皆さん、気がつけば、もう、こんな時間ということで、今日は、辿り着いた話と、今、渦中で、でも、一緒に、病気と共に生きてるっていう話と、それぞれの人のいろんな立場があると思うけど、すごいなあと、僕、思いますね。そんなことが語り合えてる、ってことが、やっぱり、違うんじゃろうなあ。何も言えんかったら、辛かろうなあと思います。(話をすることで、自己確認ができますもんねえ。)ということで。次は、いよいよ来年ですなあ、皆様、良いお年をお迎えくださいね。ありがとうございました。 |