テーブルまび2016年度 第7回ミーティング |
---|
|
テーブルまび2016年度 第7回ミーティング
■ 日 時:2016年10月9日(日)13:00〜15:00 ■ 場 所:Beerまび ■ 参加者:当事者F、当事者W、当事者s、当事者j、リーダー、当事者p、当事者p(父) (敬称略) ― 自己紹介と近況報告の後「精神障害を説明できない、解ってもらえない。」という話が続き − 当事者W:そういえば、さっきの自己紹介の中でも、何回も何回も病院を変えられるいうて聴いたんですけど、たとえば、どういった原因があって病院を変えようと思うんですか?たとえば、まきび病院だったら、先生、複数おられるんで・・・。だから、同じ病院でも、先生を変えるとか? 当事者s:私、まきび病院にもちょっと通いました。でも、こちらで、先生を選べないじゃないですか。もう自動的に・・・、こっちはもう(言われるままにするしかない。)特に初診だと、相手にしてくれない。言われるままで、曜日によって先生が違うんですとか・・・逆に何曜日だったら来れるんですかとか・・・。 当事者F:当事者sさんとしては話を聴いて欲しいんじゃろ。 当事者s:聴いてほしいというか、要するに、ズバッと言ってほしい。話聞いてくれるいうても、私、こんな感じなんで、ちゃんと引き出してくれて対話が出来て、それこそ「あなたは、こうですよ。こうだから、こうした方が・・・」みたいな、的確なアドバイスいうか・・・、私は、状況を良くしたくて行ってるので、それに応えてくれる先生が良いけど・・・、未だに出会えていないというのが一つと、最初の方は「寝れない」とか、「起きれない」「やる気が出ない」いうのがあって、それを言うと、先生が「あっ、貴女、鬱ですね」言うて、「薬をまず飲んでください」って、言うことに対して、結構拒否感があって、そういうので、どんどん、どんどん、病院とか行くと血圧がすごい上がって、体調も悪いし、頭も痛いしって訴えても、「それは病気の所為だから・・・」みたいな、一方的に決めつけられて・・・、結構、こうだからこうで・・・って。 当事者F:薬って、良し悪しがあるよなあ。良い面は、躁を抑えるとか、不安を抑えるとか、寝つきが良くなるとか、熟睡出来るとか、だけど、副作用として、記憶力が乏しくなるとか、口が渇くとか、食欲が出るとか・・・。 当事者s:そうそう、それも、結局、私が、いろんなとこに変わって、少しずつ勉強していって、今では先生よりもそういうのは解ってるんです。で、それ以上のレベルを求めてるんです。大学病院で、心理分析だとか、精神分析とかと心の関係とかというと「うちは、そういうのやってませんから」と言われる。「岡山ではここです」って、さりげなく、他の病院を言われる。どうぞって感じで・・・・。 当事者F:川崎医科大付属病院でやってる。 当事者s:そこにかかったんです。それも支援センターの人に紹介されて、大学Aさんにも「そういうのあるんですか?」って、みたいに聞いたけど、とりあえず、自分で受けて、前の精神保健福祉士さんが色々聞いてくれるんだけど、その人は、判断できないって、やっぱり先生じゃないと、カウンセリングを受けるかどうかも判断できない、とにかく受診して下さい。と言われて受診したら、先生に「うちではそんなことやっていない」って言われたんで、紹介されたとこ行ってみたら、カウンセリングは保険が効かないんで、1回5000円。どこも・・・クリニックとかあるんですが、多分どこも同じ。日本は、そこがずーっと遅れてきているんです。で、多分、心療内科とか精神科では治せない。薬でも対処療法しかないんで、心理分析とかは、日本はずーっとやってきてないし、お医者さんもそれじゃあ治らないみたいな・・・。 当事者F:僕なんか、最初、鬱になった時に、心療内科で心理療法士さんと将棋を打ってました。それで「貴方、今日は焦ってますねえ。もうちょっと落ち着いた方がいいですよ」言うて・・・(笑)。 当事者W:あー。それねえ。僕、もう、見えるようになってきた。家庭教師をしていて生徒を観るとね、やっぱし、見えるんだ、そういう動きが・・・。生徒の状態、やっぱし、結構、自分が観るのは、地ですね。同じ生徒で、一日一日で、実は違ってたりするし、一日一日で、やっぱし、姿勢とか、何となくみます、焦ってるとか・・・、調子が・・・元気が良いとか悪いとか・・・、疲れが残ってるとか・・・。「どしたん?」言うて聴いてみると、生徒から返ってくるのが、聴いてて、そりゃ疲れるわあってなことを学校でやってるんです。2〜3時間、どこどこのお偉いさんの話聞いたりとか・・・。 当事者F:カウンセリングもしょうるんじゃなあ。 当事者s:人と接する仕事しようたら、解るようになりますよねえ。 当事者W:カウンセリングに似てるかもしれないなあ。そういう意味じゃ。 当事者s:そういうのに元から興味があるから、先生とかも心理が解ってしまうから、余計、何か、この人もう、手が震えて、字が・・・とか、イライラしてパソコンでとか、話を切ったりして、そうするともう、私の方が、精神的に不安定いうか、ダメージを受けるから、もう、通えなくなる。その先生に心を開けなくなる。で、鬱で、いうたら、もう籠ってしまう。薬は効かない。病院とか先生の言葉で、不安定になる。もう絶望的で、悪くなる。私もスペクトラムだから、子供の時からの細かいストレスが溜まってきて、こうなってる。 ― 中略(左利きの話、病院の待ち時間の長さ、タバコ、調子の悪い時に迷惑をかける話などなど) ― 当事者F:この前、「いい日旅立ち」で泣いたわあ。 当事者W:「いい日旅立ち」? 当事者F:やっぱりねえ。最近ねえ、父親が死にかけたいうのが、僕の中では、すごく辛くてねえ。母親が死んだいうのが、今だに僕の所為じゃと思って、辛くてねえ・・・。悪いことしたからねえ、母親には・・・。母親殴ったりしたりねえ、父親、蹴ったりしたりねえ。やっぱり、「いい日旅立ち」聴くと、父と母のこと思いだしますねえ・・・。 当事者s:ねえ。そういうのって、誰にもあることというか、大きなストレス抱えて・・・いうのは、生きてる中であるから、やっぱり病気があると、余計、それが・・・引きずったりとか、で、余計症状が不安定になるのを聴いたり・・・、泣くっていうのもすごく良いことだと思う。それまで、我慢してたのを吐き出すというか・・・、やっぱり、話すことで、ちょっとでも楽になったりとか・・・、 当事者W:うん。恥ずかしいと思うんだったら、別室でもいいし・・・。 当事者s:中に溜めてる方が、多分、キツイ。私も、すごく、キツイのをなかなか言えない。でも、やっぱり、そうやって言えるいうのは、ちょっと、乗り越えたんかも知れない。 当事者F:乗り越えたんかも・・・。 当事者s:ねっ。一番しんどい時には、誰にも言えないし、自分を責める気持ち、どうしても鬱になると自分を責める。何か、自分だけの所為じゃないのに、やっぱりもう、自分の所為みたいに・・・、何もかもが自分の所為みたいに、なるから・・・。 当事者F:やっぱり10年ぐらい前じゃったかなあ、「テーブルまびに向けて」の冊子を作ろうっていう時がそうじゃったなあ。自分がこの場で話したことがテープ起こしされて文字になって、人に見られることになるって・・・ リーダー:ジタバタしたねえ。これに載せるか載せんか、いうてねえ。 当事者s:それをちょっと周りの人に解って貰えるようには、訴えられないし、喋れないもの・・・。それを、多分私もそうだから思うんだけど、他の形で、行動とか・・・どうしようもない気持ちが、人に当たったり、逃げたい気持ちが・・・何か自分でもコントロールできない気持ちが・・・、混乱して・・・、多分、周りの人に迷惑をかけて・・・、それがまた自分に返ってくるみたいな・・・。でも多分、自分だけの所為でもないし・・・、もう、起こったことは、どうにもできないから、自分で、やっぱり、ちょっと精神状態が落ち着いたら、整理して、もう、過去のことは、過去のことで、悪かったなあと思って。ごめんなさいで・・・、で、親も、もう、解ってるから・・・ 当事者F:「ごめんなさい。」が、言えなかったから・・・。 当事者s:でも、それはもう、解ってくれとるよ。 当事者F:お母さんが亡くなる時、カラオケで歌、歌ようたけえなあ・・・ 当事者s:でも、親って、そういうの・・・解る・・・。 リーダー:その気持ちを誰かにあげりゃあえんよ。回り回ってから・・・。 当事者j:今のうちで・・・、お父さんに・・・。私みたいにお父さんもお母さんも死んでしもうたら、何も言えんもの。辛いだけで・・・終わらんもの、後始末から、いろいろ全部せにゃおえん。 当事者s:それもあるけど、でも、元気で・・・、 当事者W:あと、当事者Fさん、「ご免なさい」じゃないわ。「ありがとうございました」ですよ。 当事者s:そうじゃね。「ごめんなさい」と「ありがとう」じゃね。 当事者j:供養してあげるんじゃったら、お経拝んであげて、供養してあげて・・・。 当事者F:ここに仏壇を持ってこようかと・・・。 リーダー:そんな大きなもの持って来んでエエ(笑)。 当事者s:お金とか、物じゃないよ、気持ちって・・・、亡くなってても、伝わるし、手を合わせとけばいい。 当事者F:先祖代々、当事者F家は、悪いことをしまくりょうるけえなあ。 当事者s:いやいやいや、そういうのも色々よ。そういうように思っても仕方がないが・・・、先祖は先祖よ。自分は自分じゃし、これからを良くしていけば、エエが。 リーダー:さっき当事者Wさんが言うて下さった「ありがとう探し」って、いいよねえ。「ごめんなさい探し」なんかするより、「ありがとう探し」の方がエエよ。当事者Fさん、そんな「ありがとう」見つけてなあ、誰かに、またあげればいい・・・。 当事者W:はい。誰かに、また、渡しゃあエンです。 当事者j:死んだらもう、お返しができんのじゃけえ・・・。 リーダー:誰かに、また、返したら、エンです。返したらいい。 ― さらに色々な方向に話が発展し、感謝ということを考えながら「テーブルまび」は終了しました。 ― |