倉敷地域自立支援協議会


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テーブルまび会議録詳細

テーブルまび2016年度 第6回ミーティング
会議日時
平成28年9月11日(日) 13:00〜
テーブルまび2016年度 第6回ミーティング

■ 日時:2016年9月11日(日)13:00〜15:00
■ 場所:Beerまび
■ 参加者:当事者F、当事者x、当事者A1、一般の人G、マインドE、当事者E、当事者v、当事者R、当事者k、リーダー、大学A、当事者s、当事者D、当事者p、当事者p父  

― 自己紹介と近況報告の後 −
 
当事者F:己紹介で、父親が危ない言うたんですが、もし、この中で、もう父親も母親も亡くなられたという方も居られるかもしれんけど、あのう、その人の経験とか、今、もし、父親と母親が亡くなったらどうなるじゃろうかとか、そういう話を聴いてみたい。

当事者R:父は居ないんですが、昔は、勝手に想定してね、あーなったり、こーなったりするんじゃないか、とか、果してその時、自分は耐えられるんじゃろうかとか、そういう状況に置かれたら耐えられるじゃろうか・・・言うてねえ。それ一種の症状ですわなあ・・・病気の。精神分裂病の症状、先、先、考えてね。先、先、心配してね。生きていけるだろうかとね。

当事者F:やはんな人のつながりが、病気になって断たれているから、葬式ひとつあげるにしても大変じゃし、それから、兄妹で精神分裂病になっているから、遺産争いがややこしい。そういう問題があって・・・。

石川:そういうのを難しく考えずに・・・、難しいんだけれども、難しく考えずに、ゆっくり、のんびりと構えて・・・、ゆっくり考えると。時期が来れば兄妹とも相談するようになるから、あわてずに、じっくりじっくりと・・・悠然として生きていけばいいと思うよ。

森分:良いですか?私も親亡き後のことを考えて、色々心配で、私は兄妹も障がいを持っているんです。だから、いろんな福祉のつながりを持つというか、相談事業所につながったり、テーブルまび、マインドさんにつながったり、協力してくれる人を作っておくと安心かと思います。

高尾:まあ、多田さんとかマインドのみんなとか、いざとなったら助けてくれると思うんですが・・・。

多田:いざとなったら、さようなら・・・高尾さん、お元気で・・・。(大笑)

― この後、オフレコで、高尾家の事情のあれこれ ―

岡田:財産分けについては、また別の分野の話になって来るから、法律家の先生の助けがあるんで、心配せんでエエんじゃないかな。

高尾:遺言があるから、ややこしいんで、遺言を破棄した方がエエかなあと思うたり・・・。

矢吹:遺言を破棄したら、法に触れると思う。

石川:そういうことは、専門家が居るから、相談しに行ってみたら・・・ねえ。

岡田:しっかり判断できる援助者が居はるから、つながっとけばエエと思いますよ。

武田:私はありがたいことに、まだ、親は健在で、感謝しているんですけど、先のことを考えたら、私、結婚してるんで、両方の親のこと考えたら、自分では、親の介護すら難しいなあと思っていて、考えるのも駄目じゃし、専門家に相談することになると思うけど、その時になって、それも多分しんどいじゃろうなあと思います。で、つながりがないと、ということですが、それを自分からやるのもしんどい・・・で、相談できるところはないかなあとずっと探していて、マインドもいろんな人の話が聴けるし、専門家にいく前のちょっとした不安で、先生に相談するほどじゃないけど、ちょっと気になった時に聴いてくれるとこはないかなあと思っていて・・・、真備の相談支援のセンターが出来て良かった。「まだ先のことじゃから、今から・・・。」っていうのは、解るんじゃけど、どうしても考えてしまう時に、ちょっと人に話してアドバイスをもらうと「あーそうじゃ。」と、自分の中でちょっとスッキリする。精神的にも安定できるから。相談支援センターは、ちょっとしたことでも聴いてくれるし、いろんな話を聴いてくれて、専門家にも繋げてくれる、自分で言えない時は一緒について来て下さって、説明もしてくださるんで、ありがたいなあと思ってて、理解と支援してくれる人が増えて、「将来、何とか、なっていくんかなあ。」と思えるようになりました。

矢吹:僕は、もう、両親いないんですけど、(この間、音声不良)たとえ人工呼吸器付けてても、存在があるっていうだけで、あったかい。居なくなると淋しいです。

高尾:まだ生きとるから、死ぬ話は不謹慎かなって思うけど・・・、ある程度、心の準備をしとかにゃあ。家族がややこしいけえ。

多田:その人その人の事情がおありやと思うんです。高尾さんは、今、渦中におられますから、日々悩まれておられるんでしょうねえ。僕なんかは、いろんなことあっても、「順調、順調。」言うて、「年取って、迎えるべき時を迎えるんじゃなあ。」いう感じです。高尾さんは、また、特殊な事情を抱えておられるから・・・。

石川:みんな、それぞれ、いろんな事情を抱えているんですよ。

多田:親亡き後って、考えますよねえ。すでに迎えておられる方もあるし、今から迎えられる方も、どうなっていくんだろうって・・・、でも、さっき武田さんが言って下さったように、何とかなっていくんやろうなあみたいな・・・、周りに誰か人が居りゃあ、何とかなっていくんでしょうなあって思います。

― この後、皆さんの経験談や高尾さんのオフレコ事情のあれこれ ―

石川:愚痴を聴いてくれる親友か恋人を探す努力が必要ですね。

高尾:この年になって、親友作るのも難しいし、恋人も難しいし・・・、まあ、友達と言える人は、居るんじゃけど、話をしたら、遠ざかっていくような気がして・・・。

多田:全部バラしたら、みんな、居なくなる(笑)。

武田:私も、親友とか、本当に話し合える人が欲しいなあというのは、すごく思っているんですけれど、自分が躁鬱になってから、考え方が自分本位になっているか、余裕がないんですね。話し合うというのは相手の言うことも受け入れて、お互いに共感しないといけないんだけれど・・・、中々、相手もあんまり重いことを言われると受け止めきれないし。私は、心療内科に通っている鬱の友達も居て、「私も、私も。」となるんだけれど、お互いに受け止めきれない。お互いにしんどくなってしまうんで、やっぱり、こういう何人かで解り合える話ができる場があったらなって思います。家族とかでも、親子とかでも、考え方や気持ちが共感できるかといえば、やっぱり、相性があると思うので、限定せずに、難しいですけど、誰か一人でも言える人とか場があったら、少しは、自分で思いつめなくても良いかなと思って、私もちょっと勇気を出して自分の気持ちを言って、相手のことも「あーそうじゃなぁ。」と思えるようになっていきたい。  

高尾:この話を初めにしたのは、「テーブルまび」の最初の年でカミングアウトして、それを製本するという話になって、すったもんだして、色々反対したけど、「バレてもえんじゃ。」という気持ちになってから、何ぼうか心が楽になったかなぁいう気がする。

多田:少し翻訳します。今から10年ぐらい前に初めて「テーブルまび」を始めた時に、高尾さんがいっぱい、いっぱい、カミングアウトされて、それを録音しているじゃないですか、で、一年間溜めたのを本にして出そうやいうことになった時に、高尾さんが「自分が話したことをそのまま出してもろうたら困る。」いうて、すごく本気で「嫌じゃ。」言われたんです。それを「絶対出してください。」言うて、しつこく、しつこく、高尾さんを追いかけまわして100万回言いようたら最後に「いい。」言うてくれて、活字になったんですね。高尾さんは「絶対これを出してもろうたら困る。」言われたんじゃけど、僕は、出したくて出したくてねえ。そんなことがありました。それを今、「出して楽になった。」と言うて下さって・・・。

高尾:それまでは「バレちゃならん。バレちゃならん。」いうて、「まずいもんじゃ。」と思うて隠し通しょうた。

石川:やっぱし、僕が昔、苦しんでいた時に、先輩が何時間も話を聞いてくれた。次に行ったら、留守。次に行ったら「取りこんどる。」言われて・・・、僕の話が重すぎて負担になるということでしょう。そりゃそうですよ。恋人でもないのに、人の話を3時間も4時間も聞かされたら堪りませんよ。

多田:さっきちょっと武田さんが言われようた、みんなで聴いてくれる場があれば・・・。一人で全部聴かんでもええ。何かねえ。みんなで聴かしてもろうたら・・・。一人で聴いたら、後、凄くしんどかったり、言う方も聴く方も重さがあったりしますけど、みんなで聴けば、分けて持てるから・・・。

武田:楽になれたってのは、この場が、信頼関係があるから・・・、その人に対して、批判とか非難とかしないから。そういうルールが最初に有って、みんなも外では言わないっていうのがあるから、素直に言えるし、何を言っても受け止めてもらえるか、聴いてもらえるってのがあるから・・・ホッとするとか。そういう場が昔より減っている。みんな余裕がない。時間的にも・・・。心で、自分の心で、ゆっくり、受け止めるというのがない。相手にも余裕がないと「まっ、いいか。」となるし、聴く方も・・・家庭でもそうです。解りあえるというか共感できる気持ちの余裕とかがないなあと思って・・・。周りに人が居てもペースが合わないと孤独というか寂しい。何かポツンと居る気がして・・・相談支援とかが、良いかなって・・・。

高尾:加藤君、あの本が製本になる時、どう感じた?

加藤:俺は、別に、何も感じんかったなあ。ほとんど修正個所もなかったし・・・。

多田:あの時、一番じたばたしたのは高尾さん。半年間位闘いましたよねえ。

武田:高尾さん、自分のことを言えないとか、隠したいとかいうのは、子供の頃からですか?

高尾:やっぱり、あの、正しいことをしてないから・・・。(笑)

武田:「正しい」いうのは、自分が決める正しいこと?

武内:人それぞれ、触れられたくないことや隠したいことが、誰しもあると思うんですが、さっき高尾さんが言われたように、こんなこと言ったら相手が嫌な気持ちになるんじゃないかとか、自分の苦しい話をしたら逃げてしまうんじゃないかなって思ってしまうような人間性というか、そういう社会になってしまっているのは、しんどいですよね。何でそうなってしまっているんですかね。

高尾:うーん。やっぱり、留置場なんか入る言うたら、ちょっと周りが退くと思うし、刀を持ち出した言うたら、周りが退くと思うし・・・。

多田:次は何が出てくるかと思うと、楽しみで楽しみで、わくわくするんです(笑)。

武内:ここでは、苦しいことだったり、あんまり言っちゃいけないんじゃないかなって思ったりすることを、笑い飛ばしてくださるので・・・、話してもいいかなって・・・、そんなことで、変えていけるのかなって・・・。

― この後も、マインドコントロールや人間関係の難しさ、また、孤立する辛さや記憶力の低下による苦労など、相模原の事件などについても、いろいろな話が次々に出て、あっという間の2時間でした。 ―

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