倉敷地域自立支援協議会


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テーブルまび会議録詳細

テーブルまび2016年度 第2回ミーティング
会議日時
平成28年5月8日(日) 13:00〜
テーブルまび2016年度 第2回ミーティング

■ 日時:2016年5月8日(日)13:00〜15:00
■ 場所:Beerまび
■ 参加者:当事者E、当事者x、当事者k、当事者W、当事者D、当事者v、マインドE、リーダー(敬称略)     

― 自己紹介と近況報告の後 ―

当事者D:さっき、自己紹介の時、当事者kさんが、感情・感覚が戻ってきた言うとったがあ。あれちょっと僕もあるんで、感情・感覚がないっていうのがどんなんか聞きたいなあ、と思って。

当事者k:何もする気が無いし、何を聞いても、何も思わない。ここに来るまで10年位そうで、心が折れて。マインドのグループホームに来てから3年半なんだけど、少しづつ良くなってたような。

リーダー:当事者Dさんの場合は、感情とか感覚とかがわかりにくい。

当事者D:発達の人の中には、たとえば「幸せ」とかいう概念がわかりづらい人がいて、その人で言うと「朝、ゆったりした気分でコーヒーを飲むこと」と考えてみて、やっと少しわかる。僕の場合も、おそらくこういう感覚はこういうもんだと、自分で作り上げてるところがあって、それと、自分が今感じている感覚が合致してないと、違和感をすごく感じる面があって、こういう感覚的なものが、ちょっと・・・。

リーダー:当事者Dさんの場合は、こういう感じで、感情とか感覚とかが、どれなんだろう?って、探してはるようなとこがあるんでしょうなあ。当事者kさんは、でも、もともとあったものが、薬のせいやら、入院したりとか、何かで、感じられない。何か抑え込まれとったものが、少し解放されて、戻ってきたいう、そういう感じなんですかなあ。

当事者k:そうです。もう、人に会うと疲れて、しんどかったし、ただただ、寝ときたいいう感じだったのが、リーダーさんの対応や、陽性反応出してもいいんだなってことで、ちょっと楽になってきて・・・、その後、何回か講演会に行ったり、作業所の仕事をしたりして、少しずつ回復していって、薬が効いたのか、陽性反応の考え方が変わったのか、解らないけど、薬を増やして、感覚が戻ってきたっていう感じです。陽性反応は今も残ってるんだけど、うまく共存できているように変わってきて・・・生活リズムが出来てきて・・・。

リーダー:当事者kさんの陽性反応について、ご存知ない方もおられると思うけど、当事者kさんのしんどさの一つとして、いろんな方が自分の中に居られて、そういう人が、いろんなアドバイスをして下さるんだけど、ある時は、ぐっと前に出て来られたりすることが、おありになるんじゃけど、今、その人たちと、うまく共存できるようになってきたとおっしゃられて、じゃあ、前は共存するのが難しかったんですかねえ。

当事者k:難しかったですねえ。僕の声は、誓いを立てて、その誓いを破ると必ず、何かあるんです。必ず、罰みたいなものがあって、今でも、あるんですが、今も、声が、喋りそうなんですけど・・・。抑えてるんですけど・・・。それと、喋ろうとすると、頭の中が真っ白になって、さっき考えてたことが、言えなくなるんです。(しばらく、陽性反応の皆さん登場)、これが僕の陽性反応です。

リーダー:こうやって、いろんな方と共存されてるんです。最近、少し、うまく共存できるようになってきたと言われましたが、その人たちが、当事者kさんの生き方を応援してくれたり、助けてくれたり・・・みたいなのが、増えてきたみたいな感じですかねえ。(はい。)当事者kさん、いっぱい、いっぱい共存されてるから・・・。それぞれの人のいろんな生き方がおありだと思うから・・・。当事者kさんみたいに、いろんな人と生きてはるみたいな、そういう感じの人は、この中では、当事者kさんだけだと思うんですが・・・。

当事者W:ちょっとびっくりしました。(あー、そうですか。)正直。

当事者E:さっきの当事者kさんのように、自分で語って、それに答えて・・・ってすると、自分の意思がわかりやすくなるそうですよ。僕は、何にもする気が無くなる時がありますが、朝なんか5分ぐらいじーっとしてて、くすりを飲まないといけないから、飲もう。とかで、ぐっと動いた所から、歯を磨いたりという流れが出来て、じゃあまあ、遅れてるけど「まびの道」行こうとか、いう感じで、段々行動が付いてくる、いうことがあります。考えないで、ぱっと出来る日もあり、いちいち組み立てないと出来ない日もあります。そういう日は、しんどいです。

当事者k:前日やる気満々でいても、急に、ガクッときて、何もしたくないし、何もできない、ただ、耐える、みたいになっちゃうことあります。でも、無理矢理でも「行こう。」という気持ちが復活したんで・・・。

リーダー:昔は、そういうのを人に言えんかった訳やないですかあ。それをずっと自分の中に溜めておられた当事者kさんが、去年の京山中学校行って、「心の病を学ぶ授業」で、生徒さんたち10人位のとこで、こうやって、今の話をされて、「僕は、こんな感じで、一緒に生きてるんですよ。」みたいな話をして下さったり、講演会で、話をして下さったりして、人前で話をして下さるようになりました。

当事者W:今のような当事者kさんの話を中学生の前でされたんですね。僕は、初めてだったんですが、ホントに、当事者kさんの中に大勢の人がいるんだなって、思いました。

当事者E:大勢の他人に支配されて、反社会的行動をとらないように、コントロールする訓練が必要です。反社会行動をとったら、身の破滅ですから、日頃から、規則正しい行動をするとかして・・・、

当事者k:はい。できるだけ作業所に行くとかして・・・

リーダー:まあ、みなさん、色々色々、その人ですなあ。その人の歴史がおありでねえ。

当事者D:当事者kさんは、中に他人が居るみたいな感じなんじゃけどなあ。俺はなぁ、他人が居るという感覚じゃなくて、自分が他人に押さえつけられてるいう感じ、他者の思考に支配されてるって感覚があるんよ。何かっていうと、自分の中心とか核に成るべき場所に、怒ってる他人が居るんよ。怒ったり、非難したり、こっちを悪く言ってきたり・・・。小さい頃から、言われてたりして、潜在的に持ってるもんだと思うんだけど、そいつが「あれをしたらいけない。これをしたらいけない。」って、やたら言ってくるんよ。出来んかったら攻撃してくる、みたいな。とにかく、他者の影みたいなもんかなあ。小さい頃にいろいろ教わったり、言われたりしたことの集合体みたいなものが攻撃してくる。おそらくそれは、俺の中では、安全に過ごすための装置なんよ。今まで、学習してきたことで、これをしたら怒られるだろう、これをする前にブレーキをかけなきゃ・・・みたいな。言ってみりゃあ、助けてくれる存在なんだけど、それのおかげで、良い面もあって、助かった例も多いいんじゃけど、俺がそれに対して、それがしんどいもんだと思ってるからこそ、そいつに対して、「苦しい。しんどいもんじゃ。」という感じがあって、こいつを排除せんといけん、と思ってんだけど・・・。今、言いながら気がついたんじゃけど、良い面もあるんで、それのおかげで、自分の長所が伸ばされたり、エエ面もあるんじゃけど、それこそ、排除するより、共存できる方がエンかなあと思うなぁ。

当事者k:自分の中にこんなに増えてくると、五万人とか六万人とか、排除しても排除しても追っつかないし、僕も昔は排除しようとして、最初の頃は、そいつを「消せ」と思うこともあったけど、むこうにしてみれば、それは悲しいことであって「何で消されるんか?」ってことだし・・・、でも、途中から、助けてくれることが増えてきて・・・、当事者Dさん、声が聞こえるん?

当事者D:俺、声じゃなくて、感覚なんよ。何かやろうとしたら、しんどくなって・・・「止めろ」みたいな思考が・・・、どっちかいうたら、一体化してる感じかなあ、他者がいるって感じじゃない。また、外部の声が聞こえるみたいな感じじゃなくて・・・。良い意味でも悪い意味でも自分と一体化してるみたいな・・・。当事者kさん、消そうとして、消せることって、可能だったりするん? 消したりしたことあるん?

当事者k:消そうとすると、罰がある。その時は、感情も無くなってたから・・・悪い人だから消されて当然って人でも、こっち側の人から見たら良い人だから・・・(あー、見方によって良かったり悪かったり)そう。勝った方が正義みたいな・・・。(陽性反応の方の発言)何か、その後、みんなが落ち着いてきたというか・・・。

当事者D:共存した方がみんな落ち着いてきたん?(落ち着いてきた。)自分の考えをその人らぁが通そうとするんじゃなくて、本人の考えや他の人の考えもあるからって、尊重してあげようかとか、譲り合うみたいな感じ?

当事者k:譲り合うというか、ほとんど、試されてるような感じもある。間違ったら「こっち、こうせい。」とかいう人もおる。迷ってたり、こうしようとか思ってると「それでいいのか?」っていう人もおる、っていうような感じもある・・・。なんか、育ててもらってるような感情にかわって来た。本来、敵味方みたいな方も手を結ぶみたいなとこもあって、仲良くなる。

リーダー:みんなが共存していけるようになってきたんでしょうなあ。当事者kさんすごいよねぇ。

当事者v:それは、当事者kさんの調子が良いからってこともあるんじゃないですか?体調がエエから纏まってきた、みたいな・・・。

当事者k:どっちかっていうと、纏まってきたから、調子が良くなってきたのかも・・・。何か・・・。

リーダー:いやあ、でも、ほんとに凄いなあって、思うんですねえ。いろんな人といるって・・・。僕ら、僕の中に居らんけど、今日のようにみなさんにお会いしたり、午前中は、お客さんと話したり、人といっぱい会って話をしとったら、疲れるやないですか、誰でも。それ、当事者kさん自分の中で、いろんな人とやり取りをしながら、今もこうやって、居られる。これだけでも、かなり大変なことなんやろなあと思うんです。でも、それが、少しずつ共存して、いがみ合ったり、ぶつかりあったりしてたのが、少しでも少なくなってくると、ちょっとストレスも下がってくるという部分もおありなんかなっと思って、素敵なことだなって・・・。

当事者v:僕もね、当事者kさんとはちょっと違うんだけど、自分の中で、過去に出会った人とか、過去に僕が刺激受けた人とか、過去に叱ってくれた人とか、いろんな人がいて、そういう人が、考えをするときに、その人に言うたら怒られるんじゃないかとか、自分の世界の中に、過去の人がいっぱいおって、そういう人から注意されたり、しんどい目をみた・・・僕が結構しんどい目をした人もおったんですけど、そういう人が、何か、今してる行動に関して「そんなことしたら、ちょっと、道外れてる」とか言うたりするので、当事者kさんとはちょっと違った形で、過去の人が僕の中に居て、意見するみたいなとこがあって、それが強烈な印象だったりすると、被害妄想みたいな感じで、それが、僕のしんどいとこなんですけど・・・。だから、脳の中に、どうしてもなんかの形で人が入ってるから、だから、自分の中に過去の人が住んでるというか・・・。厳しい人が住んでたら、きついから、交わるのは、優しい人とか、好感持ってもらう人とか、そういう人に、段々なってくるというか、そんな風なやり方をしてます。

当事者E:誰でも、そんなん、ありますねえ。何かを守ろうとする時に、チャチャが入るんですねえ。「守れるもんかぁ」とかね。やってて失敗したら、「ザマぁみぃ」とか、憎たらしいです。僕が守りたいことも守れずに、僕が悪者になってしまって、「ザマぁみぃ」とか・・・で、自滅しますよね。頭の中で・・・。

当事者v:しんどくなるんですよねえ。自分だけの世界だから、どうしても払えないし・・・。過去に脳に焼き付いてるから・・・。取り除くこともできないから・・・。すごい、しんどいです。

当事者D:強いよなあ。払えんしなあ。出てきた時点で、こっちは負けいうかなあ。(そう、そう。)

当事者v:厳しいんです。その人のいうことは厳しいよねえ。時間が経てば、段々治まってはきたり、忘れたりするんだけど、治まってはくるんだけど、直面した後とかは、結構きついかなあ。

当事者F:僕の頭の中に他者が存在するいうのは、まあ、夢でしかないんだけど、たとえば、亡くなった母親のお姉さんから電話で「うちの妹は、殺したのは当事者Fのせいよ」と言われたら、やっぱり、恨む気持ちが出たり、とか、殴ったりしてしまう、だから、やっぱり支配されるいうのは良くないんかなあ。

リーダー:支配される時もあるし、攻撃される時もあるし、守ってくれる時もあるし、いろんなのが、その時々ですよね。でも、共存っていうのは、お互いに、排除しない、そういうのと共に生きる、許し合いが出来てくると、当事者kさんの場合は、少し、お楽になって来られた。過去のいろんな厳しい戒めのようなものであったり、あるいは、自分にとってキツーイ人が居って、そういう人も、そういう人らあのおかげで救われた時もあるけど、厳しい時もいっぱいあって・・・、でも、それも、まあ、許して、お互い許し合えると言いますか・・・、そうなって来ると、ちょっと楽になって来るんじゃないかなあって、みなさんの話を聞きながら、思っとったんですが・・・。

当事者D:当事者kさん、どういう風に、具体的に仲良くしたり、共存したりしてるん?出てきた人に話しかけたりするん?

当事者k:する。僕が話しかけたり、相手が話してきたり、寝る前とか・・・最初は、それこそ、誹謗中傷もあったし、しんどい自分もあったけど、最近、それも、みんなが…なんていうか・・・、中で勝手に言ってるかわかんないけど・・・。

当事者W:あの、ちょっと、みなさん、大丈夫ですか?僕、当事者kさんのこういうしんどさ、初めて知ったので・・・、色々聞かして貰ってて、結構しんどいんですよ。自分は。

リーダー:どう自分の中で、整理したらいいんだろうって・・・。

当事者W:知ってる人の中には、当事者kさんほど、混雑はしてないんですが、自分の中にもう一人、または、声があるんだそうで、そういう人の話を聞いてたんで、ただ、今日初めて、当事者kさんのように、一人の中に、今日聞いただけでも、5人か6人話されたと思うんですが、本当に大変だなあと思いながら、こんな話聞くだけでも、もう、お腹いっぱいになっちゃった。で、陽性反応は解ったんですが、逆に陰性反応の時って、どうなんですか?(寝てるだけというか・・・。)その人たちは、一緒に寝てるんですか?それとも、寝させてくれないんですか?

当事者k:勝手に言ってる時もあるし、「寝させてやろう」っていう人もいる。(確かに共生してますね。当事者kさんが寝てる時に、他の人がどんちゃん騒ぎしてたら、大変ですよね。) ―中略― 怖いですか? サタンさんとか怖いですか?

当事者W:怖くないのは、ここまでの積み重ねでしょうね。おそらく、何も積み重ねがない中で、たとえば、京山中学校の子たちは、どん引きっていうか、怖いと思うでしょうね? 自分も何もなければ、怖いと思うでしょうね。

当事者k:サタンさんとか、ルシファーさんとか、僕の中に居る方も、今まで、偏見の中で生きてきた方で、「汚名を晴らしたい」という熱い思いを持っておられるんです。で、今日なんかも、「怖がられてもいいや」って思って出してる、僕は好きだから良いや、と思って・・・。

当事者v:当事者kさんは、僕が10月にここに来た時に、一番最初に声かけてきてくれた人で、あー、優しい人やなぁって思ってて、お付き合いしてるうちに、仲良くなってきて、その途中で、「あっ」て、びっくりしたんですけど、その後、付き合っていく時に、僕が当事者kさんに助けられたことも沢山あって、当事者kさんの症状は、声が出ることだけども、それは症状としてあるだけで、当事者kさん自身ではないので、どういうんか、僕は、困ったことは相談したり、ちょっと話聞いてもらったりしたら、真剣に聞いてくれたりねえ、色々なんで、ものすごい、その普通の良い青年なんで・・・。

当事者W:ちょっと良いですか?さっき、当事者kさんと話しながら考えていたんですが、積み重ねがないと・・・、僕は「怖い」っと思ったら、思考が止まるんですね。もしかしたら、そのまま、思考を止めてしまう。または、恐れとか、怯え、とかが周りの人間に起きて、当事者kさんの周りの人たちを、または、当事者kさん自身を排除しようとするのかなあっと思って・・・、ただ、特に自分の場合、積み重ねがあるからこそ、自分、当事者kさんのことを考えているんです。本当に、5人も6人も、もっとたくさんの人がいる、そりゃ、大変だろう、自分の中にそんなに大勢いたら大変でしょう、と考えられるから、別に、今、当事者kさんの話を聞いてみても、怖いと思ってないんです。

リーダー:そういう感覚を周りが持ててると、いろんな個性というかね、怖いとか、病気とかいう話じゃなくて、個性として、周りからみることができたら、まなざしが、柔らかいまなざしで見てくれる。そうすると、見られる方の人が楽になって来る。これは、当事者kさんの問題じゃなくて、周りが、どれだけふくよかに、一緒に考えれるか?という問題になって来る。これがあれば、障害といわれるものが、個性のレベルに代わって来る。

当事者W:京山中学校の生徒たちに、感想を聞いてみたい。

リーダー:アンケートに感想を書いてくれていて、それが、純粋でなぁ。「今まで、知らずに怖かった、親からもそう教えられとったけど、私は、今日から、それは、絶対、間違いじゃ、っと、親にもはっきり言います」って、こういうピュアな感想がいっぱい返って来るんですよ、中学生から・・・。びっくりするような、やっぱり、知らないってことは、掛け違いを作っちゃうんだよねえ。

当事者v:サタンさんとかが出てくるってことを障害ということでしか決めれない、というか、そういう人が居るのが当たり前の世界だったら、普通なんだけど、声が出るとか、憑依してるとか、幻覚・幻聴とかでも、そういうことが起こったら、あんたは精神病者なんやという風に割り振りされるのが、当たり前っていう考えが蔓延してるんじゃないかなあ。(蔓延しとる。しとる。)だから、何かあったら、精神がおかしいんじゃないかって言うて、自分は安全な場所に居って、そっちの方で苦労しなさい、いうようなことがあるんじゃないか。たまたま、当事者kさんは、そういう症状が出て、それは、一例なんだけど・・・、だからもう、おかしいです、なんか・・・。社会が、違いを受け入れられなくなっているんじゃないか。(型にはめようとしている。)そうそう、型にはめて・・・、僕らも方にはめられてるんかなあと思う。

当事者E:ふるいに掛けられてねえ。(そう、ふるいに掛けられて・・・)こっちは、こっち来てください。そっちは、そっち、さようなら、みたいな。

当事者v:仕事でも何でも、うまくいってる人が、優遇されるけど、僕も20年ぐらい前に、入院してるけど、入院してる人って、落ちてきたり、はみ出してきたりして、ぽろぽろ、ぽろぽろして行き場なくなった人が入院してきてたから・・・、もう、そういう世界って、あるんやなあって、20年前に知ってるから・・・。まあ、そんなもんなんかなあと思ったり・・・。受け皿みたいなもんかなあと思ったりしよんですが・・・。

―中略―

当事者D:当事者kさんが症状とか言うて、羨ましいなあと思うのは、俺なぁ、怖いとすると、自分の中に居る他人の目が怖いんよう。他人の目がおかしいんじゃないかと思うんじゃないかと、俺の中に住んでる他人が怖がれという、周りの目が・・・、周りの目が自分で怖いんよう。

当事者k:僕も初めは怖かったんで、声出さないようにしてた・・・。

当事者v:僕も前の怖い体験をまたしたらと思うと怖い。

―中略―

リーダー:当時者kさんの場合は、いろんな人が出てくるけど、その人たちが、一般的には嫌われてた人たちが・・・、その人たちも冷たい目で見られたり、偏見を受けてたり、ある意味、抑圧された人たち、だから、その人たちも一緒に解放されなきゃいけないという思いを持っておられる。そういう意味では、深い慈愛の気持ちを持っておられるところが、凄いなあと思います。あれを伺ったときに「うわぁ」と思ったんですが、「みんなと一緒に救われたい」と、自分もしんどいけど、憑依してる人たちもしんどい。自分の周りにも、色々しんどい思いをしながら生きてる仲間たちがいる、みんなが一緒に解き放たれたい、という発想をお持ちになるんですね。凄いなあと思ってね。(それは、神なんじゃねえ?)神かどうかはわからんけど、そういう思いを持っておられる当事者kさんは、凄いなあと思って・・・。

当事者x:僕も若い頃は、実は、憑依されとって、懐かしいなあと思いながら、(懐かしい?)懐かしいいうか、それこそ、僕に憑依されとった人も、いわゆる世間では、排斥されとるような人で、僕のとこ、来とってから、人と話をしようたら、僕の意識の外から言葉が出てくるんです。で、気が付いたら、目の前の人が急にすげえ怒っとったりするんですよぉ。怒っとったり、馬鹿笑いしょうたり、「今、何、わし言うた?」言うたら、怒っとる時なんか、「とぼけるな、アホたれぇ」とか、言われたことがあって・・・。同じような方が・・・。

当事者k:こうやって集まっとって、同じような方に会うなんて・・・。

リーダー:こういう話をいっぱい、いっぱい、してほしいよねえ。思うんですけど、近所の人らぁにも知ってほしいけど、やっぱり、医療とか福祉に携わっとる人らぁにも知ってほしい、実は医療従事者の人たちって本当の声やその人たちの想いを、実は、知らんのんです、聞かされたことがないんです。お医者さんの前でこんな話をすれば、薬が増やされると思ったら、なかなか本当のことが言えんかったりっていうこともあると思うんです。もっともっと、話を聞かんと、当事者の人の話を聞かして貰わんといけん。こういうことが、中々出来とらんよね。何とかならんもんかなあ。

―中略―

マインドE:私、先程、当事者vさんも言われましたが、ほんとに、マインドに入って来て、多分、初めて声掛けてくれたのが当事者kさんで、今まで一ヶ月過ごしていく中で、みなさん優しいんですけど、当事者kさんの優しさをすごく感じていて、今日、この場で、当事者kさんの話を聞けて、優しさの理由っていうか、少し見えた気がしてて、この場に参加できて本当に良かったなぁと思いました。ありがとうございます。

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