令和2年度 第4回 相談支援部会(全体会)の報告書をアップしました |
---|
|
令和2年度 倉敷地域自立支援協議会
第4回 相談支援部会(全体会) 報告書 日時:令和3年1月29日(金)13:30〜15:30 場所:水島支所 5階 大会議室 参加機関:30機関(参加人数:32名) 司会:事務局(赤澤副施設長) 1. あいさつ 倉敷市障がい福祉課の西村主幹より、「1年前に新型コロナウイルス感染症が発生して、現在、第3波が来ている。最近、落ち着いては来ているが異種株が出る等不安がある。今後も業務を進めて行く中で悩みは尽きないと思う。解決するには時間もかかることもあるかと感じるがこの場を活用していただきたい。」といった内容のご挨拶をされました。 2.地域体制強化共同支援加算について (1)事例報告 以下の3事例について、倉敷西部地域生活支援センターの小林氏(2事例)、児童相談支援ももの津谷氏(1事例)より報告して頂きました。 ・50代、発達障がい・精神障がい、女性の事例 ・40代、精神障がい、女性の事例 ・10代未満、発達障がい、男児の事例 【地域課題】 ・臨機応変な対応が必要だが、対応が難しい。 ・地域での孤立化。 ・アクトと併用できるサービスがない。 ・長期入院された方が地域で生活するにあたり、地域での交流の場がない。 ・精神的な孤立のリスクがある。 ・退院後の支援の充実が必要。 ・学校、家庭、本人の困りごとを教育・福祉で共有して一貫した支援が必要。 ・虐待のリスク、家族支援。 (2)地域課題の共有(事務局より) 事務局より、今年度の地域体制強化共同支援加算の取得状況の報告をさせていただきました。 ・令和2年度は、今回の相談支援部会までに12件の取得。地域課題としては、サービス不足や障がい特性理解、他職種連携が課題として多かったように感じる。今後も地域課題について検討するような会議を開催する際は、この加算を意識して頂きたい。 3.相談支援事業に関連する動向について (1)岡山県相談支援従事者初任者研修・現任研修について (永田施設長より) 初任者研修・現任研修は大いに関連のある研修である。新カリキュラムでは、地域を基盤としてもう一度、地域を見直してくるといったインターバルが組み込まれている。地域を基盤としてどのように人材育成していくかに重きを置かれ始めている。 研修の期間中にインターバルを実施してくるという部分が大きく変わった点である。今年度は行政と倉敷地域基幹相談支援センターで企画させて頂いた。近未来的には、受講生を皆さまにもインターバルで受けて頂く可能性があるため、このような時間を設けている。 【初任者研修 実習@、A】※T型が受講生の受け入れをしてみての感想 ・どの部分を注意して行えば良いのか分からなかった。 ・今後続いていくことなので、ある程度のポイント、実施の仕方があると取り組みやすい。 ・地域と繋がる機会、T型を知る機会になった。 ・支援チームが新たに出来た感じ、仲間が増えることを心強く思った。 ・受講生の業務、相談支援専門員の業務についてお互いのことを知ることが出来た。 ・T型としても得るものが多かった。 ・1人事業所の大変さ、連携の大切さを知ることが出来た。バックアップする仕組みが必要であると感じた。地域で実施する企画で良いものだと感じた。 ・どのような立ち位置でどのようなことを伝えれば良いのかわからなかった。T型や相談支援専門員について改めて知ってもらう機会となった。 ・管轄しているエリアについてのフォーマル・インフォーマルな資源について伝える機会となった。 【現任研修】 現在、研修の最中である。新カリキュラムになり、ハードルが高くなってきている。日程も3日から4日に増えた。相談支援専門員という資格は更新が必要な資格である。そのため、現任研修で更新するか主任相談支援専門員研修を受講するというどちらかを選ぶこととなる。T型や基幹Cに所属するような方などが主任相談支援専門員研修を受講していくイメージである。次年度より開催していこうかという声も漏れ聞こえてくる。 〇受講生、研修FTからの感想 ・日頃見落としているようなことに気付くことが出来る内容だと感じている。 ・大変だが、セルフチェックシートで改めて振り返る機会となった。 ・1人事業所で孤立していることを改めて感じた。 ・指定特定相談支援事業所になかなか国からの最新情報が降りてこないので、T型から情報が欲しい。 ・開催する側もカリキュラムがなかなか読み込めない状況。プランの作成の再確認について個別ケースに触れている内容。今後地域や環境、資源などの情報やスキルが求められる内容となってくるため、地域も見ながら他機関との連携も必要な視点となってくる内容である。 ⇒地域での連携は大前提であり、T型を中心に法定研修には協力いただいている。今後バージョンアップをして行きたい。形は変わっていくが、良い波及効果になるのではとも感じる。 (2)令和2年度訪問型OJTについて(赤澤副施設長より) ・前年度上半期は新設事業所、下半期はT型を訪問し、同行訪問や面談に同席等行わせていただいた。 ・今年度の内容は、ケース相談が多かった印象。アセスメントを再度行うことで新たな気づきがみられることもあった。また、事例と支援者との認識のずれや医療との連携が必要な事例が多かったように感じた。 ・ケア会議や事例検討のファシリテーションについての依頼も受けた。アイディア出しがしやすくなるための手法について話をすることもあった。 ・事業所内における人材育成や体制整備をどのようにしていったら良いのかといった相談も受けている。 【訪問先事業所の感想】 ・サービス終結後のケースを誰がどう対応するか、また、年齢が上がっていっても保護者との協働関係を構築することの重要性を改めて確認できた。 ・一人事業所なので、相談員同士の話は良い時間になった。 ・基幹相談支援センターとの携わり方としてもOJTを通して、関係ができることで気軽に相談でき るきっかけともなった。 ・3層構造を身をもって感じられた。 ・自事業所の視点だけでは、対応に固執していた部分もあったように感じる。客観的な意見を共有できてありがたかった。 ・支援のし過ぎが、かえって本人の力を奪っていることになっていないか精査する視点に気づけた。 ・人材育成として、職場内部でのOJTの構造を共有できた。 ・1年ぶりにやって、昨年も共有した視点も何点かあった。気づきが多いが、そこにどこまで着手できるかどうかが今後の検討事項。明日からできること何かを考えながら取り組んでいきたい。 ・役割分担の整理によって、チーム内の負担を分散させる視点を共有した。聞くだけでなく取り組んでいきたい。 (3)意見交換 「ケースや業務の困り感・悩みの共有」 意見交換を行った後、以下の内容を共有しました。 ・支援の正解が分からない。 ・不登校の子を学校に促した方がいいのか否か。 ・相談支援専門員に相談すれば何でも解決するという風潮があるように感じる。そのよう な依頼が来た場合、自身の中で、できることできないことや、他の機関と分担することなど を、選別できる視点を持っていれば困らないかもしれないが、得てして困ることがままある。明確な役割分担が必要。 ・重度訪問介護を利用している方のプランニングをしていると、その事業所が対応できなく なった場合に、次の事業所が見つけられない怖れがある。 ・当事者の方々にA型アセスメントの取り組みが浸透していないように感じる。どこかで 説明の場が必要かと考える。 ・本人からの急なキャンセルなどでモニタリング月に実施できない場合、変更申請の手続き が手間。そのあたりの対応が円滑になればありがたい。 ・新型コロナウイルス感染症流行の影響で、不登校や登校渋りの相談が多くなっている。そ こに本人の特性の因果の有無など判断も苦労しているかと思う。親の会などインフォーマルサービスも活用しながら支援もできたら と感じている。 4.各種情報提供 (1)倉敷地域における新設サービスの動向について 倉敷市障がい福祉課事業所指導室 舟戸主幹より、新設サービスの動向について報告をいただきました。 (2)その他 ・障がい児のサービス等利用計画について(西村主幹より) 支給決定時のプランで、課題が分かりづらいことがある。具体的に記載して欲しい。 例)勉強が苦手⇒勉強のどこの部分が苦手なのか。 診断書はあるが、アセスメント用紙には「特に問題なし」との記載が多い場合、更新の必要があるのか不明確。福祉サービスを卒業するという視点も入れていただきたい。この部分については、こども部会でも議論していきたいと考えている。 ・消毒液の配布についてのお願い(草原主任より) 相談支援の方々に負担をかける形になっているため、配布方法について検討していく。 ・指定相談支援事業所の方から1人事業所の課題について検討の場は欲しいとの声をいただいた。 次年度開催予定:5月、8月、11月、1月(計年4回) |